お知らせ
医療従事者・国家資格者のセカンドキャリア支援

今日から始められる「医療従事者の小さな経済独立」3ステップ

紙のノートを、一冊、机に置いてみてください。

新品でなくて、構いません。
書き終わったノートの、白いページが残っている部分でも、いい。

そのノートに、こう書き出してみてください。

「自分が、現場で繰り返し気になってきたことは、何だろうか」

最初の一行が、なかなか出てこないかもしれません。
「気になっていることなんて、特にないかも」と感じる方もいらっしゃるはずです。

──そう感じても、まったく正常です。

このシリーズの第1回〜第4回まで、医療従事者の働き方を、構造として見てきました。
今回は、その仕上げ。

シリーズの締めくくりとして、「自分の名前で動く」の最初の一歩を、具体的にお伝えします。

会社を作る話ではありません。
資格を取る話でもありません。
明日からできる、3つの小さなアクションです。

そして、これは前回(第4回)の私の話の続きでもあります。
20年かかって私が見つけた問いを、あなたが半年で見つけるための、最短のルート
それを、3つのステップに整理してお渡しします。

ステップ1:「気になり続けてきたこと」を、ノートに書き出す

経済独立の第一歩は、収入を増やすことではありません。

自分が、何にずっと気になってきたかを、自分自身に明確にすることです。

具体的には、こうします。

紙のノートを一冊用意して、こんな問いに、自分で答えを書き出してみてください。

  • 現場(仕事)で、繰り返し気になってきたことは、何だろうか
    例:「同じ手術なのに、なぜか結果が違う患者さんがいる」(私の場合)
  • その違和感を、これまで誰かに話したことはあるか
  • 話したとき、相手はどんな反応だったか
  • その問いを、いまでも考えているか

最低でも5つ、できれば10個、思い浮かぶことを書き出してみる。

ここで、いちばん大事なポイントを、お伝えします。

「答え」ではなく「問い」を書くということ。

「自分は何ができるか」ではなく、「自分は何が気になってきたか」を集めるのです。

書き出してみると、いくつかの問いが、何度も形を変えて出てきていることに気づきます。

それが、あなたの「ひとつの問い」です。

第4回でお伝えしたように、私の場合は「心と体は、本当に切り離して扱えるのか」でした。
あなたの場合は、また別の問いがあるはずです。

ステップ2:その問いを、ひとりだけに話してみる

ノートに書いた問いを、信頼できる誰か、ひとりに話してみる。

家族でも、友人でも、同僚でも、SNSでつながっている方でも構いません。
できれば、医療業界の外の方が、いいです。

なぜ業界の外の人がいいかというと、医療業界の中で話すと、「いや、それは医学的にこうだから」と、既存の枠組みで答えを返されてしまうから。

業界の外の方は、純粋にあなたの問いを、聞いてくれます。

「面白いね」と言ってくれるかもしれません。
「もう少し聞きたい」と言ってくれるかもしれません。
あるいは、「全然わからない」と言われるかもしれません。

どんな反応でも、構わないのです。

大事なのは、自分の問いを、声に出して言葉にすること

頭の中だけにある問いと、声に出した問いは、まったく違う輪郭を持ちます。

私自身、20年前に、整形外科の診察室で感じた違和感を、最初に話したのは、医療業界の外の友人でした。

その方は、こう言いました。
「それ、心理学っぽいね」

その一言が、私を産業医の道に向かわせた最初のきっかけです。

ステップ3:問いを「届ける形」を、ひとつだけ試す

問いを書き出し、ひとりに話したら、次は「問いを届ける形」を、ひとつだけ試してみる。

たとえば、こんな形があります。

  • noteに、その問いについての文章を、1本書いてみる
  • 同業者向けの勉強会で、その問いを話してみる
  • ブログを開設して、最初の記事を書いてみる
  • 友人を集めて、その問いを話すお茶会を開いてみる

なんでもいい。

ただし、「ひとつだけ」試すのが、鉄則です。

複数同時に始めると、必ずどれも続きません。

ひとつだけ選んで、ひとつだけ試して、反応を観察する。

反応が良かったら、続ける。
反応が薄かったら、別の形を試す。

これだけです。

「会社を作る」「独立する」「副業を本格的に始める」は、すべて、ここから後の話。

3つのステップの順番を、間違えないことだけが、いちばん大事です。

ステップを試してみて、感じる二つの壁

ここまで3つのステップをお伝えしました。
シンプルですが、決して簡単ではありません。

実際に始めてみると、医療従事者の方々が、必ずぶつかる「二つの壁」があります。

これは、私自身がキャリアラボでお話を伺ってきた中でも、繰り返し出てくる壁です。

壁1:「動いてはいるのに、線として繋がらない」

夜遅くにスマホでnoteを漁って、副業ブログを読み込んで、無料の動画を見尽くしてきた。
無料セミナーにも、いくつか登録した。

それなのに、自分の中で、どれも線として繋がらない──。

これは、第2回a・bでお伝えした通り、能力の問題ではなく、「整理棚」がないだけです。

ご自身の活動を、医師なら4つの柱(組織・市場・自分・資産)、看護師・PT・OT・薬剤師なら5つの形(現場・現場で名前・伝える・直接届ける・資産)で整理棚に並べ直してみてください。

散らかっていたのではなく、棚がなかっただけ、と気づくはずです。

壁2:「無料じゃダメだとわかった。でも、誰に払えばいいかが分からない」

無料の情報だけを集めていても、自分の中の「値踏みの目盛り」は育たない。
これも、第2回a・bでお伝えした通りです。

では、誰に払えばいいのか。
これが、最大のつまずきです。

医療現場の言葉が通じる人で、なおかつ、外の世界で価値を見抜く目線を持っている人──。
その二つを兼ね備えた相手は、日本にはまだ、ほとんどいません。

だからこそ、そういう稀な相手を見つけることそのものが、最短コースの一部です。

もし、ひとりで進めるのが難しいと感じたら

ここまで読んでくださって、こう感じる方も、いらっしゃるかもしれません。

「3つのステップは、わかった。でも、自分の問いが本当に何なのか、自分ではよく分からない」
「書き出しては、みた。でも、これでいいのか、不安だ」
「ひとりに話す、と言われても、誰に話せばいいか、わからない」

その気持ち、よく分かります。

20年前の私自身が、同じ場所にいました。

そういう方のために、私は、キャリアラボで個別の戦略相談をお引き受けしています。

あなたの「ひとつの問い」を、対話のなかで、一緒に言語化する時間です。

  • 60分プラン:33,000円(税込)/論点が比較的、明確な方向け
  • 90分プラン:44,000円(税込)/キャリア全体を、整理したい方向け

医師である私(Dr.EKO)と、1対1のオンライン。
月数名のみのお受付です。

1回完結で十分なケースが、ほとんどです。
私の方から、継続を強く勧めることはしていません。

「3万円〜5万円」の意味を、もう一度

最後に、価格について、一つだけお伝えさせてください。

「3万円〜5万円は、安いか、高いか」

この判断は、あなたに委ねたいのです。

ただ、ひとつだけ、お伝えしておきたい考え方があります。

第2回a・bでお伝えしたように、「いい値段で価値を受け取る側を経験する」ことが、自分の中の値踏みの目盛りを育てる、最初の一歩です。

無料の情報を100時間集めても、値踏みの目盛りは育ちません。
「自分は、この時間に、いくらの価値があると判断したか」を、自分の財布で確かめた経験が、目盛りを目覚めさせます。

20年かかって私が見つけた問いを、あなたが半年で見つけられるとしたら──。

その時間に、3万円〜5万円の価値があるか、ないか。

その判断こそが、あなたの中の「値踏みの目盛り」が、目覚め始めるきっかけになるはずです。

シリーズを締めくくる、ひとつの言葉

5回にわたって、医療従事者のキャリアを、構造として見てきました。

最後に、いちばんお伝えしたかったことを、ひとつだけ書きます。

あなたの専門性は、診察室や病棟の中だけで使われるべきものではありません。

20年、30年と積み上げてきた知見、観察、判断、技術──これらは、現場の外でも、必要としている方がいます。

その方たちのところへ、あなたの専門性を届けるための入口が、「ひとつの問い」を見つけることです。

会社を作るのも、独立するのも、副業を始めるのも、すべて、その後の話。

順番を間違えなければ、医療従事者の「小さな経済独立」は、決して特別なことではありません。

これが、5回のシリーズで、私がいちばんお伝えしたかったことです。

医師の同期、看護師の同期、理学療法士の同期、作業療法士の同期、薬剤師の同期──職種は違っても、同じ問いを抱えて、ここまで読んでくださった皆さんに、心からの感謝を伝えます。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

まとめ

  • 医療従事者の「小さな経済独立」の第一歩は、収入源を増やすことではなく、「自分のひとつの問い」を見つけること
  • 3ステップ:①気になり続けてきたことをノートに書き出す ②ひとりに話す ③問いを届ける形をひとつだけ試す
  • ステップ1は意外と難しいが、必ずあなたの中に「気になり続けてきたこと」がある
  • 動いているのに線として繋がらないのは「整理棚」がないだけ
  • 「誰に払えばいいか分からない」のは、医療の言葉が通じる×外で価値を見抜く目線、両方を持つ人が、日本にまだ稀だから
  • ひとりで進めるのが難しい方には、Dr.EKOとの個別戦略相談という選択肢もある

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詳しくは、キャリアラボの案内ページをご覧ください。

Dr.EKO博士
Dr.EKO博士(YAEKOFU)
医師・医学博士。スタンフォード大学でEIを学び、スラトレ®(メンタル思考トレーニング)を創始。医療現場で消耗する専門職を見てきた経験から、心の消耗を手放し、資格と経験を生かすセカンドキャリアを探る方を応援しています。