医療従事者としての「誇り」と「不安」のはざまで
最近、耳の痛くなるようなお話を多く耳にします。
それは、医療現場で懸命に働いてきた方々が、働き方に悩み、不安や焦りを原動力にしてしまった結果、望まない方向に進んでしまうケースです。
難関を突破したのに…なぜ危うい選択をしてしまうのか
難関の国家試験を突破し、現場で確かな技術と経験を積んできたにもかかわらず、職場への不満から、怪しげな情報やビジネスに飛び込んでしまう…。
これは本当にもったいないことです。
私がキャリアラボを立ち上げた背景には、こうしたご相談が後を絶たなかったという経緯があります。
怪しいビジネスやコインに巻き込まれる危険性
最近では、正体不明のデジタルコインを販売するネットワークビジネスに関与してしまう方も増えています。
発行元すら不明、本拠地の住所も確認していないようなものに、大切なお金を注ぎ込んでしまう。
日本国内で得た貴重な資源を、わざわざ海外に流す必要があるでしょうか?
疲れているときほど、判断力は鈍るものです
夜勤明けで頭が回っていない状態のときに、「ちょっと面白い話があるんだけど…」と誘われても、どうか面談には行かないでくださいね。笑
人は、心身ともに疲れているときほど判断力が鈍くなります。そんなタイミングを狙ってくるケースも、実際に少なくありません。
自分の身を守るという意味でも、しっかり休んで、冷静なときに物事を判断することが大切です。
信頼できるチームで「守る」「支え合う」ことの大切さ
医療従事者は、日々患者さんの命と真摯に向き合う中で、チームで支え合い、助け合う文化が根付いています。
その一方で、社会やお金の仕組み、ビジネスに対する知識や経験が不足している方も少なくありません。
その「世間知らず」とも言える純粋さや誠実さが、悪質な情報やビジネスの罠に付け込まれる要因になっているのです。
だからこそ、個人で全てを抱え込むのではなく、「信頼できるチーム」と共に歩むことが、これからの時代において非常に大切です。
正しい情報を共有し合い、互いに助言し合える関係性は、あなたのキャリアを守る“セーフティーネット”になります。
医療従事者が守るべき「品格」とは何か
医療従事者として誇りを持っていたはずの「品格」を、自ら落とすような行動に出てしまうのは、本当に悲しいことです。
現代は貨幣制度の社会です。生きていく上で最低限の収入は必要ですし、良質な人間関係、食べ物、住まい、空気や水など、生活に欠かせないものを得るためには努力も求められます。
ですが、そのために「品格」を失ってしまっては、本末転倒です。
初心を思い出して、形を変えた貢献を
あなたが初めて白衣に袖を通した日、初めて患者さんに接した日の気持ちを思い出してください。
その初心を生かす選択肢は、必ずしも臨床だけではありません。
医療資格や経験を活かし、ビジネスという新たな形で貢献する道もあるのです。
まとめ:諦めず、あなたの志を形にしてほしい
どうか、諦めないでください。
あなたの「優しさ」や「志」「品格」は、形を変えて、誰かを救う力になります。