昨今、お金の学校やスクール、オンラインコミュニティを中心に、経済的自由・時間的自由を促す教育が盛んに行われています。金融リテラシー(お金の知識と判断力)をゼロから学ぶ機会が増えたことは、非常に良い時代の流れだと感じます。
日本では、ほとんどの方は、幼少期からお金の教育を受ける機会がなかったかと思います——「なにわ商人」の気風が根づく大阪・関西は、少し事情が違うかもしれませんがw。
これは冗談ではありません。私がアメリカに暮らした経験を通じて気づいたことですが、海外で生き延びている日本人の多くが、大阪・関西出身者だったのです。
Q. なぜ大阪人・関西人は海外で生き延びられるのか?
答えは「お金の勘定」ができるからです。
「勘定」とは、収入と支出を計算すること。「そんなの誰でもできるでしょ」と思いましたか?
でも、ここで言う「勘定」には条件があります。
ネガティブな感情を一切挟まずに、計算できること。むしろお金に対してポジティブな、あるいはピュアな感情で向き合えること——これが「お金の勘定ができる」ということです。
日本では「お金の話をするのははしたない」「お金に執着するのは品がない」という空気が根強くあります。
この空気が邪魔をして、多くの人は勘定そのものができなくなっている。大阪・関西の商人気質はその逆で、お金を扱うことへの抵抗がない——だって仕事やもん、生活やん、商売ってそんなもんやで、おおきにぃ、といった感覚です。だから海外でも生き延びられるのだと思います。
アメリカの医療が教えてくれること
まずアメリカでは、日本のような一律の国民皆保険制度がありません。
民間の医療保険に自分で加入しなければなりません。そしてその保険料が、目が開くほど高額なのです。加入できる保険の等級によって、受けられる医療の質がそのまま変わってきます。
アメリカの民間病院は大まかに3種類に分類されます。
- Teaching Hospital(ティーチング・ホスピタル):大学附属の教育病院。最先端の医療と研究が集まる一流施設
- Community Hospital(コミュニティ・ホスピタル):地域の中核病院。中流層が主に利用する二流相当
- Critical Access Hospital(クリティカル・アクセス・ホスピタル):地方の過疎地域向けの小規模病院。医療資源が限られた三流相当
さらに軍関係者専用のVA病院(Veterans Affairs Hospital:退役軍人省管轄)が独立して存在し、該当者は国の保障で個人負担なく利用できます。
一流病院で最高の医師に診てもらうには
ご想像の通り、高額な民間保険への加入が必要です。
保険の等級が下がるほど、受けられる医療の質は下がっていきます。一流病院に著名人が来て、研修医1年目が手術を担当することはまずありませんよね。高額な報酬が動き、そのトップ医師が担当するのが当然の流れだからです。
研修病院の話をすると、また少し違う角度が見えてきます。
海外の医師がアメリカの医師免許に切り替えるとき、もう一度医師国家試験に合格し直す必要があります。その時の点数に応じて研修病院が自動的に振り分けられます。希望する病院に行けるわけではありません。
そして、外国籍の医師は三流病院への配置になりやすい傾向があります。ところが、多くの外科医はそれを喜びます。三流病院のほうが手術の経験を積みやすいからです。
患者側の目線から考えると、これがどういうことを意味するかは空気を読んでくださいね。
「お金持ちはずるい?」——この感情の正体
もし隣の病室のセレブが100万円を支払って最高の医師をつけたとしたら、研修医の先生が担当するあなた(患者)はどう感じますか?
おそらく日本では「お金にモノを言わせて」「ずるい」という否定的な感情を抱く方が多いのではないでしょうか。これは日本独特の文化的な思考回路です。
アメリカではこれは普通のことです。
「良い医師に診てもらいたければ、それだけのお金を持ってきたらいい」という、至ってシンプルな反応が返ってきます。
お金はそこでは通行手形であり、ディズニーランドのファストパスのようなものです。価値に対して対価を払う——むしろ公平な仕組みとも言えます。
この視点の差こそが、「お金の勘定」ができるかどうかの違いです。
経済的自由・時間的自由・精神的自由とは何か
経済的自由
価値の高いものを手に入れたいとき、それを手に入れられる能力のこと。ファストパスを「買える状態にある」こと——これが経済的自由の本質です。
欲しい時に、欲しいものを手に入れられる能力ということは、ある程度自由に貨幣を得ることができる能力と=ということになりますね。「稼ぐ能力」です。
時間的自由
収入の形態には大きく2種類あります。
- 労働所得:自分の体を使って、時間と引き換えに得る収入
- 知的所得・仕組み収入:仕組みを作ることで入る収入
ここで一つ、大切なことをお伝えしたいと思います。
「知的所得」とは、「不労所得」のことを意味しています。
知的所得と呼ばせていただきます
不労と聞くと、「楽をして稼いでいる」というイメージを持つ方がいるかもしれません。
でも、私はそうは思いません。体を使って働くか、頭を使って働くか——その違いだけで、どちらが上でも下でもないのです。
労働所得も知的所得(不労所得)も、どちらも「働く」ことに変わりありませんね。ただ、使っている部位・リソースが違うだけです。体か、脳か。
スラトレ®プロ養成講座ではこの辺りを詳しくお伝えしています。
たとえば10時間働いて10万円を得ていたものが、知的所得の仕組みを作ることで1時間で10万円を得られるようになれば、9時間が自由になります。この9時間分こそが時間的自由に該当する部分です。
精神的自由
さて、ここまで読んでみて、経済的自由と時間的自由が羨ましく思いますね。
ですが、たとえ余るほどのお金と時間があっても、精神的に自由かどうかはまた別の話になります。精神的自由、この3つ目を持っている人に、特に日本国内では、ほとんど出会ったことがありません。
スラトレ®では、この3つの自由をすべて持った人を「スライバー(THRIVER)」と呼びます。スライバーは何か認定資格でも何でもありません。ただ、この3つの「自由」をご自分のThriveバランスに合わせて持っています。なぜなら、これらは、現代の難しい社会を謳歌するのに必須の要素であるという考えから来ています。
精神的自由の罠
精神的自由の3つ目が大事なんだということがわかりました。
この3つの要素はどれが優れているといった優劣の問題ではありません。3つのバランスが大事だということです。
例えば、もう全てを投げ出し「自由を求める!」と言って、精神的自由だけを持っていてもダメなんです。
ある程度の経済的・時間的自由の土台を確保しないと、貨幣制度で成り立っている現代社会を謳歌するには少し難しいですね。
とは言え、先ほど申し上げたようにバランスの問題ですから、支出が少ない方にとっては収入はそんなに多くなくても大丈夫ということです。この辺は、どの国に住むか、どの地方に住むか、家庭菜園からの収穫量などによって、大きく変わってくる割合だと思います。
タイトルにもあるようにどちらの順番からでも良いのです。逆に精神的自由を土台にして、それに見合った貨幣量と時間量を設定するスライバーもいます。この3つは独立した項目であり、かつバランスよく持つことが重要なのです。
私自身の話——29歳のある土曜日
かつての私は、労働所得の形態しか知りませんでした。
朝から晩まで働き、バーンアウトで倒れた経験があります。
休養のために仕事を休んだとき、時間的な余裕はありました。しかし、収入への不安が頭を覆い尽くしていました。当然です。労働しなければ収入が止まる仕組みしか持っていなかったのですから。結果として、休んでいるようで休めていない、奇妙な状態でした。精神的自由とはほど遠い状態でした。
そんなころ、突然思い立って大手銀行の土曜日無料相談(資産形成相談)に申し込んで参加したことがあります。比較的高齢の富裕層が訪ねるような相談会だったので、29歳の私一人がポツンと座っている光景に、担当者の方は非常に驚いていました。
その方は当時、大手銀行の西日本トップの金融プロでした。
今は閉鎖されたプライベートバンクで約1年間、ゆったりした空間の中で、みっちり教育を受けた気がします。その頃、ちょうどドル円が歴史的な円高水準(75円前後)をつけていた時期でもありました。
「身の回りの全財産集めて、ドルを買ったほうがいい」
いきなりの上級者向けアドバイスに困惑しました。「金融商品=こ、怖い!」というネガティブ感情に襲われました。
しかし、私はその方の目の奥にいつも嘘がないことが好きでした。
「落ちるとこまで落ちた人生や!えええいっ」と、猛勉強してみました。そして初めてドル建ての金融商品を購入したのが、私の金融デビューです。当時の貯金はそれほど多くはありませんでしたが、あれから15年以上経った今も、私の自信と誇りになっています。
経済的自由・時間的自由・精神的自由——この3つはバランスよく持つことが大切で、3番目の精神的自由を持つ人こそがスライバーとしての生き方をしている人です。
あなたはいま、どの順番にいますか?
スラトレ®でネガティブ思考回路を作り替えたプロ養成講座生たちは、まさに今、この3つのバランスをお手本になるように構築中です。
自分のThriveバランスを一緒に考えてみたい方は、YAEKOFUキャリアラボの個人面談をご活用ください。
※本記事はDr.EKOの個人的な見解・体験に基づくものです。投資・医療に関する判断は、専門家にご相談のうえご自身の責任において行ってください。
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